教科書が大きくなったり、タブレット端末を使った学習が登場して、ますます重くなっている小学生の荷物事情。ランドセル症候群という気になるワードをみかけることもあります。
このランドセル症候群という言葉が出てくる前から、村瀬鞄行では子どもたちの負担をやわらげることに注目し、製品をつくってきました。あらためて今、この問題を解決するために、ランドセルメーカーとしてなにができるか?ということを考えたとき、まずは「自分たちの作ったランドセルが、本当に効果的かどうか」の再確認からはじめることにしました。愛知県内の小学生たちに集まってもらい、実際に検証しています。
ランドセル症候群って? 身体に合わない重さや大きさのランドセルを背負うことで、身体的な不調や通学への憂鬱感を抱く状態を指します。具体的には、筋肉痛、肩こり、腰痛などの身体症状に加え、通学自体がつらいと感じるなど精神的な不調も含まれます。(Google検索より) 実際に通われているみなさまの声を聞くと、「ランドセルより中身が問題!」「教科書を毎日持って帰ってこなくても良いのでは」という声が多いようです。正しく言うなら「荷物多すぎ症候群」ということですね。
おもりを入れて15分間歩いたあとの肩(僧帽筋)の”こり”が、メモリーフォームが入っていない従来のランドセルと比べて、約25%低減されました。メモリーフォーム が入っていると、より肩の”こり”がおきにくいことがわかりました。
座って安静にしているときの心拍数と、おもりを入れて歩いた際の心拍数の上がり幅が、メモリーフォームのないランドセルと比べて、平均で約15%低減されました。また、おもりを入れて一定量の動作をした際の筋肉の負担についても、最大で約23%低減されました。総合的にみて、ランドセルの背当や肩ベルトにメモリーフォーム を入れることで、良い効果を発揮することができました。
いろいろな通学の場面を想定し、歩行だけでなく負担のかかる動作も一定量行い、測定しています。 検証製品: A.村瀬鞄行のランドセル (販売しているものと同仕様) 本体1,250g + おもり2,500g = 合計3,750g B.村瀬鞄行のランドセル (メモリーフォームなし) 本体1,250g + おもり2,500g = 合計3,750g
ランドセルにおもりと測定機器を入れて、体にもセンサーを取り付けて実験を行いました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
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