加工の手間や入手の困難さから、大量生産には向かない革素材。とれたばかりの原皮から、繊維のほぐしや毛抜き、なめしといくつもの工程を経て、ようやくランドセルの役目を果たすことのできる革になります。そこから厚みや硬さが異なる革の個性を見極め、ランドセルのどの部分に使うかを決めていく「型入れ」や、「革漉き」「手縫い」などを行い、ランドセルが形になっていきます。パーツの段階で必要以上に薄く加工することは行わず、革本来のしっかりした張りを活かしてランドセルにしました。どの素材も面倒な革クリームを使う必要はなく、お手入れも簡単。また、食用の牛や馬から原皮を取り、環境にも配慮しています。